治療例集
🍤 IBS(過敏性腸症候群)を治したい|30代前半女性
🌀 相談内容
外食で揚げ物を食べたあとに、
・お腹がキリキリ痛む
・急にトイレに行きたくなる
・下痢や軟便になる
症状が続いたため病院を受診し、
過敏性腸症候群(IBS) と診断されました。
整腸剤や腸の動きを調整する薬を服用していましたが、
揚げ物や外食がきっかけになる腹痛は改善せず、
「食事に気をつけるしかない」と言われて悩んでいました。
そんな時に、ChatGPTからの提案で鍼灸という選択肢を知り、来院されました。
🔍 東洋医学の見立て
お話を伺うと、
・もともと胃腸が弱い
・食後に症状が出やすい
・脂っこい食事で悪化する
といった特徴がみられました。
東洋医学では、
このような状態を
「脾虚(ひきょ)を本とし、湿が絡む病態」
と考えます。
消化吸収を担う「脾」の働きが弱いと、
揚げ物のような消化に負担のかかる食事を
うまく処理できず、
・腸の動きが乱れる
・刺激に過敏に反応する
ことで、腹痛や下痢として症状が現れやすくなります。
脾虚を基盤に、揚げ物によって湿が生じ、
それが腸の過敏さを助長している状態
と判断しました。
🎯 治療方針
▶ 健脾化湿(けんぴかしつ)
脾の運化機能を立て直しつつ、停滞した湿邪を除くことを第一とします。
✨ 治療後の変化
週1回程度のペースで治療を継続しました。
1か月目:
・外食後の腹痛が以前より軽くなる
・下痢の回数が減り、「必ずトイレに駆け込む」状態が減少
2か月目:
・揚げ物を食べても症状が出ない日が増える
・腹痛が出ても短時間で治まるようになる
・外食に対する不安感が軽減
3か月頃:
・揚げ物や外食後でも腹痛・下痢がほとんど起こらなくなる
・腸が過剰に反応する感覚が落ち着き、日常生活が安定
現在は、大きな症状の再発もなく、体調維持を目的とした間隔での通院を継続されています。
📝 まとめ
IBSは、
「異常がないのに症状がつらい」
と感じやすい疾患です。
東洋医学では、
腸だけを見るのではなく、
消化全体の働きや体質そのものを整える
ことを重視します。
揚げ物や外食で腹痛・下痢が出やすいIBSの方にとって、
鍼灸は薬以外の選択肢のひとつになり得ます。
腹痛下痢でお悩みの方は、『note【くらしの東洋医学 鍼灸で元気に】腹痛下痢と東洋医学』もお読みください。
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👁️ボトックスをしてもまぶたのピクピクが改善しなかった|40代後半女性
🌀来院のきっかけ
「眼瞼痙攣と診断されて、ボトックス注射を何度か受けました。
最初は少し楽になる感じがあったんですが、だんだん効いている期間が短くなって、ピクピク感や目の違和感は残ったままで…」と来院された40代後半の女性。
仕事ではパソコン作業が多く、人前で話す機会もあるため、まぶたの動きが気になること自体が大きなストレスに。
「これ以上、注射を続けるのも不安で、他に方法がないか探していました」と話されていました。
📋主な症状
・片側のまぶたのピクピクした痙攣
・ボトックス後も目の違和感・重だるさが残る
・夕方以降、疲れると症状が強まる
・目の奥の疲れ、首・肩こりが強い
・緊張すると症状を強く意識してしまう
🔍東洋医学の見立て
この方は
『肝血虚を基盤とし、気滞・血瘀を伴う肝風内動』
の状態と考えられました。
ボトックスによって「筋肉の動き」は一時的に抑えられても、
・目を酷使する生活
・慢性的な疲労
・精神的な緊張
・首や肩のこわばり
といった 体の背景 が変わらなければ、
症状は改善しにくくなります。
🪡治療とアドバイス
鍼灸では次の方針で施術を行いました。
・肝血を補い、目と神経を滋養する
・気血の巡りを改善し、緊張をほどく
眼の周辺および顔面への鍼は行わず、上記に作用するツボを全身の状態に応じて一つ選択して毎回施術を行いました。
眼の周辺および患部に直接鍼をしない理由としては、症状を悪化させてしまうリスクをさけるため、および眼の周囲の筋肉には直接的な原因がないと考えたからです。
💉「ボトックスをしてもだめだった」理由を東洋医学で考える
ボトックスは、
動いてしまう筋肉に直接作用する治療です。
一方、
・なぜ筋肉の痙攣、つまり神経が過敏になったのか
・なぜ疲れると悪化するのか
・なぜ左右差が出るのか
といった部分は、
体全体のバランスと深く関係しています。
東洋医学では、
眼瞼痙攣を
✔ 肝の疲労
✔ 血の不足
✔ 巡りの滞り
のサインとして捉えます。
「効かなくなった」のではなく、
体が“抑えるだけでは追いつかない状態”になっていた
と考えることもできます。
🌿生活アドバイス
・目を使いすぎた日は、蒸しタオルでケア
・首・肩を冷やさない
🌱経過(週1回 → 月1回ペース)
初回施術後:
目の重だるさが軽くなり、夜の痙攣が少し減る
3回目:
ピクピクが出る時間が短くなる
肩こり・首こりが明らかに改善
1か月後:
疲れた日に軽く出る程度まで落ち着くようになった
眼瞼痙攣は、ボトックスでよくなる方もいれば、体質や生活背景の調整が必要な方もいます。
「ボトックスをしたのに改善しなかった」
「続けることに不安がある」
そんな方にとって、鍼灸は次に選べる現実的な選択肢のひとつです。
無理に我慢せず、抑えるケアから、回復できる体づくりへ。
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🍜ラーメン・から揚げ・ビビンバが好き。でもお腹が痛くなってしまう|30代後半女性
🌀来院のきっかけ
「ラーメンやから揚げ、コロッケ、ビビンバなどのこってりしたものが大好きなんです。食べ歩きもたくさんしてきました。
でも、食べた後におへそのあたりに激しい差し込むような痛みが出るようになり、冷や汗が出て動けなくなるんです…」
と来院された30代後半の女性。
ここ数年、食後に強い腹痛や下痢を繰り返すようになり、
「食べたいのに食べるのが怖い」と感じる日が増えていました。
仕事のプレッシャーや家庭内トラブルでの気疲れも重なり、“食べたいのに食べられない”こと自体が新たなストレスになっていたそうです。
📋主な症状
食後30分〜1時間でみぞおち〜おへそにかけて差し込むような激しい腹痛
痛みのあとに勢いある下痢をすることが多い。便は臭いが強く、出た後はすっきりとする。
外食や脂っこい料理(ラーメン、から揚げ、コロッケ、ビビンバなど)で悪化
仕事や家庭でのストレスが強いと悪化しやすい。
痛みが出ると冷や汗・顔面蒼白になることもある。
🔍東洋医学の見立て
この方は『湿困脾土、肝気犯脾』の状態と考えられます。
長年の脂っこい食事や不規則な生活で、「脾(ひ)」=胃腸の消化吸収の力が弱まり、
食べ物をうまく受け止められない状態に。
さらに、
・仕事でのプレッシャー(肝の緊張)
・家庭での気疲れ(心の疲弊)
・食べられないことへのストレス(気の停滞)
これらが重なり、肝の気が乱れて脾を攻めることで、
みぞおち〜おへそに差し込む強い痛みを引き起こしていました。
🪡治療とアドバイス
鍼灸では、次の方針で施術を行いました。
「脾胃」を整え、消化吸収の力を高める(健脾去湿)
「肝」の気をゆるめ、ストレスによる緊張をやわらげる(疏肝理気)
お腹の冷えを取り、巡りを良くして痛みを軽減(温通経脈)
🌿生活アドバイス
脂っこい料理は体調の良い日に、少量をゆっくり味わう。
できれば自分で料理をするか、食材、油などの鮮度が良さそうなお店で買う
「食べられない焦り」よりも「食べられる日を増やす」発想で
🌱経過(週1回 → 月2回ペース)
初回施術後:みぞおちの痛みが軽くなる、肩こりが解消する
3回目:差し込む痛みの頻度が減少し、痛みの程度が軽くなる
2か月後:外食しても軽い痛み、違和感程度ですむことが出てくる
3か月後:「お腹を気にせず食事を楽しめる日が少しずつ増えてきた」と笑顔に
このように、検査では異常が見つからなくても、東洋医学では“ストレスと体質のバランスの乱れ”を整えていくことで不調を改善に導くことが可能です。
仕事・家庭・食事…すべてに気を遣って疲れやすい方ほど、「肝気犯脾」からくるお腹のトラブルを起こしやすい傾向があります。
無理をせず、“食べる楽しみを取り戻す体づくり”を一緒にしていきましょう。
腹痛下痢でお悩みの方は、『note【くらしの東洋医学 鍼灸で元気に】腹痛下痢と東洋医学』もお読みください。
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😣 汗と尿のリズムが乱れてつらい…|50代前半女性
🌀 来院のきっかけ
「育児や仕事に一生懸命になっている時は汗はほとんど出ないのに、座ったりちょっと休んだりした瞬間にどっと汗が噴き出てきます。
汗が出ない涼しい季節になるとトイレが近くなりやすく、特に朝起きたときは尿意が我慢できないほどです。
顔や胸はのぼせる感じで、腹部から下半身にかけては冷える感じもあります。
これは更年期かもしれないと思いながら、育児や仕事の疲れも重なって、イライラや肩こりも強いです。」
🔍 東洋医学の見立て
「湿熱上逆+気機鬱滞」
普段の精神的な緊張が強いため、体内循環が停滞しやすく、上焦に熱がこもって汗の出方が不規則になりがち
汗で余分な水分を排出できないため、熱・水分が胱経から代償的に排泄される→ 頻尿、特に朝の強い尿意
「脾運化低下」
下半身に湿が停滞しやすく、水分代謝が悪い
「腎陰不足」
加齢による陰液不足 → ホットフラッシュの背景
顔色は紅く、舌は淡紅で苔薄、脈は滑または弦滑
腹部から下半身にかけての冷え、肩こり、上半身のほてりあり
🎯 治療方針
・上焦の熱・気滞を解消して、津液の循環を整える
・下焦の停滞を解消して水分代謝を改善させる
・脾胃の運化を助け、湿の停滞を減らす
・腎陰を補い、ホットフラッシュの背景を整える
・肝気を調え、ストレスによる気滞を解消させる
治療タイミングの身体の状態により、上記方針から治療の優先順位を決定して、最適なツボを選ぶ。
📈 治療経過 ※回数には個人差があります
4回目:休止時のどっと出る汗が少し落ち着く、昼間の汗の抑制も改善傾向
8回目:頻尿の回数が減り、朝の強い尿意がややコントロールできるようになる
12回目:上半身のほてり・肩こり・下半身の冷えも改善し、汗・尿の循環リズムが安定
その後:治療を継続することで、症状はゆらぎながらも改善傾向に向かっている
💡 ポイント解説
汗と尿は、体内の熱・水分を排泄する補完的経路です。
動作中は汗が出ず、停止するとどっと出る → 気滞・上焦熱
汗が減ると代償的に膀胱排泄 → 頻尿、特に朝起床時に顕著
鍼灸では、気機の通路を整えることで汗・尿の循環を自然に調整し、上半身のほてりや下半身の冷えも改善します。
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😢 まさか自分が円形脱毛症になるとは|40代女性
🌀 来院のきっかけ
「美容院で、5~10円玉くらいのハゲがいくつかあると言われてびっくりしました。
たしかに最近、ブラッシングのたびに抜け毛が多いなと感じていました。
仕事や家庭のことでストレスが多く、夜も眠りが浅くて夢をよく見ます。
肩こりや頭の重だるさもあり、常に緊張している感じがします。」
皮膚科に行きローションをつけているが、できる限り早く回復させるために鍼灸も試してみたいと来院。
🔍 東洋医学の見立て
「肝鬱化火、肝血虚(かんうつかか、かんけっきょ)」
→イライラによって気の流れが滞り、血の生成が損なわれ、毛根に栄養が届かない状態。
・精神的ストレス → 気が巡らず「肝気鬱結→化火」に
・気の滞りが続く → 血の生化(血をつくる働き)が弱まり「肝血虚」に
・血が不足し、毛根が養われず脱毛に至る
🎯 治療方針
・肝の気をめぐらせ、ストレスによる停滞を解消する
・気血の生成を助け、髪を養う血を補う
・頭部の血流を改善し、毛根への栄養循環を高める
📈 治療経過(緩解まで約3か月) ※治療回数には個人差があります
2回目: 首肩のこりがやわらぎ、睡眠の質が向上。抜け毛の増加が止まる。
4回目: 円形部の拡大がみられなくなり、うぶ毛の発生を確認。気分も安定。
8回目(約2か月): 髪にハリが戻り、うぶ毛が太くなってくる。
12回目(約3か月): 円形部がほとんど目立たなくなり、全体のボリューム感も回復。
再発防止と体質の安定を目的に、月1回のメンテナンスを継続中。
💡 髪は「血余(けつよ)」といわれ、血が充実していれば髪も健やかに保たれます。
ストレスで「気」が滞ると、血の生成も妨げられ、髪への栄養が届かなくなります。
鍼灸では、気血の巡りを整え、頭皮の血流を促しながら、心身の緊張をゆるめて自然な回復力を高めていきます。
円形脱毛症、髪の悩みでお悩みの方は、『note【くらしの東洋医学 鍼灸で元気に】髪の悩みと鍼灸治療』もお読みください。
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