治療例集

2025-09-16 08:13:00

😣 デリケートゾーンがかゆい、トイレが近い…|40代後半女性

🌀 来院のきっかけ

 「ここ数か月、デリケートゾーンがムズムズかゆくて…。婦人科で検査を受けても異常はなく、薬を塗ってもぶり返してしまうんです。

 もともと胃腸が弱くて軟便や食後のもたれが出やすいです。生理前は特にかゆみが強く、イライラや胸の張りも出てきます。最近はトイレが近く、尿が少し白く濁るようになってきました。」

 女性専門鍼灸院で女性の先生ということもあり、思い切って鍼灸院に相談してみることにしました。

 🔍 東洋医学の見立て

 「肝経湿熱」

 → 胃腸虚弱から生じた内湿に、肝気鬱結で生じた熱が加わり、下焦に湿熱が滞り、かゆみや不快感として現れる。膀胱への影響として頻尿や尿の濁りも伴っている。

 顔は赤みが強く、舌質は紅、舌苔は白~黄膩、乾燥気味、脈は弦滑数。口が苦い、尿が濁って頻尿などの症状もみられる。

  🎯 治療方針

 ・肝経の湿熱を取り、かゆみを改善

 ・脾胃を補って内湿の発生を抑える

 ・気の巡りを整え、ストレス体質を調整する

 📈 治療経過

 初回:かゆみが軽減し、尿の回数も減少

 4回目:かゆみはほとんどなくなる、生理前のかゆみが和らぎ、尿の白濁も減少

 8回目以降:体全体の湿熱傾向が改善し、かゆみの再発予防を目的に治療継続中

  

💡 デリケートなかゆみは「湿熱」が背景にあることがあります。鍼灸では、かゆみの改善とあわせて体質から整えることで、再発を防ぐことができます。

   

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2025-09-07 08:04:00

😩 生理じゃないのに出血が…|30代後半女性

🌀 来院のきっかけ

「生理じゃない時に、少量の黒っぽい血がだらだら続いて…。下腹部も重だるく張る感じがして痛いんです。

育児と家事のほかに、仕事も忙しくて残業も多く、ストレスでイライラすることが多いです。」

🔍 東洋医学の見立て

「瘀血阻滞」 → 子宮の血流が滞り、余血が排出されずに不正出血として現れる。

・過労と精神的ストレス → 気の巡りが滞り、肝気鬱結に

・気の停滞が長引くことで、血の流れも悪化 → 瘀血阻滞に

・結果、子宮の血流が乱れて余血が停滞し、不正出血として出現

 顔色は赤い、、舌質は紫暗、舌下静脈怒張あり。下半身の冷えとのぼせ、肩こりも強い。

🎯 治療方針

・瘀血を活かし、血流を改善する

・肝気を整え、ストレスで滞った巡りをスムーズに

・気血の流れを調え、下腹部の不快感をとる

📈 治療経過 ※治療回数には個人差があります

2回目:下腹部の重さがとれる、出血の色が鮮紅になり、出血量が少なくなる

3回目:不正出血が止まり、肩こりや冷えものぼせも改善傾向

4回目以降:月経周期を整えて不正出血の再発を防ぐため、治療を継続中

 

💡 ストレスで気が滞ると、それに引きずられて血の流れも滞ります。

すると「黒っぽい血」「ダラダラ続く出血」といった形で体に現れることがあります。

鍼灸では気血の流れを整えることで、出血の改善とあわせて、心身の緊張を和らげることができます。

 

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2025-09-02 07:44:00

💤 夜になると脚がムズムズ、眠れない…|35歳女性・会社員

🌀 来院のきっかけ

ここ1年ほど、夜になると脚がじんじん・ムズムズして落ち着かず眠れない。内科で睡眠薬を処方されたが改善せず、疲労がたまり、仕事にも支障が出てきた。

その後病院を点々として、ドパミン薬を処方された後はやや改善しているが、根本的に治したいと思い、鍼灸での治療を試してみたいと来院。

📋 症状の詳細

・横になると両脚がムズムズして動かしたくなる

・足を強くふとんにたたきつけて動かすと一時的に楽になるが、しばらくすると再発する

・食後にお腹が張りやすく、軟便ぎみ

・顔色はややくすみ、爪は淡色

・舌は淡紅でやや胖大、苔は厚く白、脈は細滑

🔍 東洋医学の見立て

『脾虚血虚+痰湿阻絡(虚実錯雑)』

 もともと胃腸が弱く、残業や不規則な食生活によって脾が弱り(脾虚)、血の生成が不足。結果として 血虚 により脚が滋養されず、さらに脾の運化機能低下で 痰湿 が生じ、下肢の経絡を阻んでいる。

🪡 治療とアドバイス

鍼灸施術では以下を方針とした:

健脾益気:脾を補い、気血の源を養う

補血養肝:不足した血を補い、脚に栄養を届ける

化痰除湿:停滞した湿を取り除く

通絡止痙:経絡の通りを良くし、不快感を和らげる

 日常生活では、夜更かしを避け、冷たい飲食を控え、軽めの運動を取り入れるようアドバイス。

🌱 経過 ※治療回数には個人差があります

1か月経過:夜のムズムズ感が軽くなり、眠りにつきやすくなった

2か月経過:便通が整うようになり、下痢・軟便が改善、日中のだるさも減った

3か月経過:発作的なムズムズはほとんど消失。現在は月1回程度のメンテナンス治療で安定

 

細かく検査しても原因がはっきりしないむずむず脚症候群。

この治療例では、「不足」と「余分」の両面が絡み合う 虚実錯雑 と捉えることで、根本からの改善を目指しました。

夜眠れない辛さで悩んでいる方は、一度鍼灸で体質から整えてみてはいかがでしょうか。

 

むずむず脚症候群でお悩みの方は、

【くらしの東洋医学 鍼灸で元気に】むずむず脚症候群(RLS)と鍼灸

もぜひ一度お読みください。 

 

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2025-08-26 21:13:00

💆‍♀️ 肩こりで好きなことを半ばあきらめ...|60代女性

🌀 来院のきっかけ

 「趣味であり仕事でもある手芸をすると、右首から肩がすごくこってしまいます。肩の部分をもみほぐしたくなるのですが、筋張っている感じで“つまむ”ようにしています。それをやっても一時的ですぐにまたこりが戻ってしまい。手芸はこれからも続けていきたいのに、そろそろ潮時かな…本当に困っています」

長年手芸に携わってきたが、この数年で肩こりが強くなり、眼精疲労や集中力の低下も出てきた。どうしても好きなことを続けたくなんとかしたいと来院。

📋 主な症状

・右首から肩のこりと張り

・筋ばって、硬くなっている感じ

・マッサージしてもすぐに戻る

・眼精疲労 手芸をすると悪化

・爪が割れやすい 最近ひどい

・めまい感や立ちくらみ 手芸で手元から目線をはずした時

・教室をやりながら家事もしてと気ぜわしさ

・ため息が多い

🔍 東洋医学の見立て

『肝血虚証』

原因① 気ぜわしい生活による肝鬱気滞 → 肝の疏泄作用が滞り、気血の巡りが悪化

原因② 加齢による腎精不足 → 肝血の源である腎精が不足し、血を十分に生み出せない

 結果として、肝血不足が生じ、筋肉や目に滋養が行き届かず、肩こり・眼精疲労・爪の脆弱などが現れている。

🎯 治療方針

肝血を補い、筋を滋養する

腎精を養う

気の巡りを調え、肝鬱を解く

上記に働くツボを、全身の状態により1~2つ選び、毎回、鍼をしました。

📈 治療経過(抜粋)※治療回数には個人差があります

初診(1回目):

施術後、首から肩にかけて楽になった感じ。視界がはっきりした。

2回目(1週間後):

肩の張りが半分程度に軽減。普段の眼精疲労やため息が減少。

4回目(3週間後):

手芸をしても肩こりの戻りが少なくなり、疲労感が改善。爪が割れにくくなる。

5回目以降:

肩こりは軽度になる。施術間隔を1か月に1、2回へ。

鍼を続けていくことで肩こりがよくなり、好きな手芸の仕事はこれからも続けることができそうととてもうれしそう。

🌿 生活指導

適度な休息をとりながら手芸をすることと、夜は早めに就寝する

黒ゴマ、黒豆を食生活に取り入れる

 

マッサージをしても改善しない肩こりは、もしかすると「血の不足」が原因かもしれません。

一度、東洋医学の視点から鍼灸での肩こりのケアを試してみてはいかがでしょうか?

なお、肩こりについての東洋医学的な解説については、『note【くらしの東洋医学 鍼灸で元気に】肩こりと鍼灸』もお読みください。 

 

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2025-08-26 20:19:00

😣 夜間尿、デリケートゾーンがヒリヒリする…|50代後半女性

🌀 来院のきっかけ

「ここ数年、トイレが近くて夜中に何度も起きてしまいます。尿が白く濁ることもあります。

さらにデリケートゾーンが乾燥して、かゆみやヒリヒリ感がつらいです。塗り薬を使っても改善は一時的で、すぐにぶり返してしまいます。閉経後から特に強くなりました。

 

恥ずかしさもありましたが、女性の先生なら安心できると思って来ました。」

 🔍 東洋医学の見立て

「腎陰虚」 → 更年期以降、腎の陰分が不足して体を潤す力が低下。虚熱が内生し、膀胱や陰部に影響して頻尿や乾燥感・かゆみとして現れる。

・加齢・閉経 → 腎陰虚

・陰虚 → 虚熱が生じやすい

・虚熱と潤い不足 → デリケートゾーン乾燥+かゆみ、頻尿、白濁尿

皮膚は乾燥しやすく、顔、手足にはほてり。舌質は紅少苔、脈は細数。眠りが浅く、のぼせ・寝汗もみられる。

 

🎯 治療方針

・腎陰を養い、虚熱を鎮める

・下焦を潤し、乾燥によるかゆみを改善

・膀胱機能を安定させ、頻尿を軽減

📈 治療経過 ※治療回数には個人差があります

2回目:デリケートゾーンの乾燥感がやや軽減、眠りが深くなる

3回目:夜間頻尿が減り、かゆみが和らぐ

4回目以降:陰分が補われ、体全体の乾燥やほてりも改善。再発予防を目的に治療継続中

 

💡 頻尿やかゆみは「湿熱」だけでなく、更年期以降の「陰分不足」が背景にあることもあります。

 

鍼灸では、その方の体質やライフステージに合わせて、陰陽のバランスを整えながら、不快な症状の改善をめざします。

一度、東洋医学の視点からお身体のケアを試してみてはいかがでしょうか?

なお、頻尿についての東洋医学的な解説については、『note【くらしの東洋医学 鍼灸で元気に】頻尿と鍼灸』もお読みください。 

 

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