治療例集
🗣咽がひりひりイガイガ…でも風邪じゃない|50代前半女性
🌀 来院のきっかけ
「なんとなく喉が痛いのが続いていて。でも風邪じゃないと思うんです...」
喉の奥にヒリヒリとした感覚。市販の風邪薬は試したが効かず、かといって体は元気そのもの。風邪っぽくない。
思い当たるのは、大事な会議で、準備から当日までこのところ忙しく、冷房の下でのパソコン作業を長時間にわたり続けていた。
「風邪じゃなくて、もしかしたら自律神経のバランスや疲れが関係しているのかも…」と相談にこられた。
📋 主な訴え
・喉のひりつきと乾燥感(熱や咳、倦怠感はなし)
🔍 東洋医学の見立て
このケースでは、肝の気が上半身にのぼって熱化している状態が背景にあると考えました
長時間のPC作業で目を酷使 → ストレスや緊張状態が続いて肝気鬱結 → 肝火化熱
のぼった熱が肺や咽喉に波及して、乾燥感やひりつきとして現れている
いわば、「内からの風邪のような症状」になっている
🪡治療とアドバイス
鍼灸施術では、以下のような方針で適切なツボ一穴を選定して鍼を行いました。
・肝の気の巡りを整えるツボ(疏肝理気)
・肺を潤し咽喉の不調を整えるツボ
🌱 経過 ※治療回数には個人差があります
初回の施術後:喉の違和感が和らいで、呼吸が楽になった
施術後はすぐに変化がみられ、その後は喉のひりつきも数日でおさまり、風邪のような症状に発展せずに回復した
このように、「風邪でもないのに喉だけおかしい」ーーそれは、目の酷使やPC疲れ、ストレスが関係しているかもしれません。
東洋医学では、肝と肺、目と喉の関係を大切に考えます。
熱や痛みを内服薬で抑えるだけでなく、内側のバランスを整えることで、こうした未病のサインを根本からケアできます。
なかなか症状が治まらずお困りの方、ぜひ、鍼灸を一度おためしください。
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🌬️ しつこい咳と透明な痰がずっと気になる|40代女性
🌀 来院のきっかけ
「冷房にあたると、いつも咳が出てしまうんです…」
梅雨明けごろから咳が出始め、のどに絡むような痰と痰が続いて来院。
とくに在宅勤務でエアコンを長時間使っているときに悪化しやすい。
胃腸は強くなく、辛いものや食べすぎで下痢しやすいとのこと。
📋 その他の症状
・のどに絡む咳(風邪ではない)
・透明でやや粘り気のある痰
・お腹が張りやすく胃が重い
・気分がイライラしやすい
🔍 東洋医学の見立て
「脾虚湿盛」…体の水分のめぐりが悪くなり、痰がつくられる
「肝気犯肺」…イライラなどで気の流れが乱れ、咳が出やすくなる
「風寒束表」…冷房の風や寒さで肺の働きが弱まり、咳がひどくなる
これらが重なって、痰が絡むしつこい咳が続くようになってしまいました。
🪡 治療とアドバイス
気の停滞を取り除き、湿邪を体外に排出させやすくするツボに鍼
身体に入った冷えを除き、肺の機能を助けて、痰をさばくツボにお灸
日常生活では、冷房の風が直接当たらないようにし、涼しい時間に散歩する
胃腸をいたわり、入浴で身体を内側から温めることをおすすめしました。
🌱 経過 ※治療回数には個人差があります
初回の施術後:咳が減り、痰も少なくなったが数日で症状が戻った
2回目:咳と痰が気にならない日が増えてきた
5回目:ほぼ症状がなくなった
夏の咳や痰は、冷えやストレス、胃腸の弱りが重なることで起きることがあります。
「風邪じゃないのに咳が続く」「エアコンがつらい」
そんな方は、体のバランスを整える鍼灸をお試しください。
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