治療例集

2025-10-12 08:31:00

😣 汗と尿のリズムが乱れてつらい…|50代前半女性

🌀 来院のきっかけ

「育児や仕事に一生懸命になっている時は汗はほとんど出ないのに、座ったりちょっと休んだりした瞬間にどっと汗が噴き出てきます。
汗が出ない涼しい季節になるとトイレが近くなりやすく、特に朝起きたときは尿意が我慢できないほどです。
顔や胸はのぼせる感じで、腹部から下半身にかけては冷える感じもあります。
これは更年期かもしれないと思いながら、育児や仕事の疲れも重なって、イライラや肩こりも強いです。」

🔍 東洋医学の見立て

「湿熱上逆+気機鬱滞」

普段の精神的な緊張が強いため、体内循環が停滞しやすく、上焦に熱がこもって汗の出方が不規則になりがち

汗で余分な水分を排出できないため、熱・水分が胱経から代償的に排泄される→ 頻尿、特に朝の強い尿意

「脾運化低下」

下半身に湿が停滞しやすく、水分代謝が悪い

「腎陰不足」

加齢による陰液不足 → ホットフラッシュの背景

顔色は紅く、舌は淡紅で苔薄、脈は滑または弦滑

腹部から下半身にかけての冷え、肩こり、上半身のほてりあり

🎯 治療方針

・上焦の熱・気滞を解消して、津液の循環を整える

・下焦の停滞を解消して水分代謝を改善させる

・脾胃の運化を助け、湿の停滞を減らす

・腎陰を補い、ホットフラッシュの背景を整える

・肝気を調え、ストレスによる気滞を解消させる

治療タイミングの身体の状態により、上記方針から治療の優先順位を決定して、最適なツボを選ぶ。

📈 治療経過 ※回数には個人差があります

4回目:休止時のどっと出る汗が少し落ち着く、昼間の汗の抑制も改善傾向

8回目:頻尿の回数が減り、朝の強い尿意がややコントロールできるようになる

12回目:上半身のほてり・肩こり・下半身の冷えも改善し、汗・尿の循環リズムが安定

その後:治療を継続することで、症状はゆらぎながらも改善傾向に向かっている

 

💡 ポイント解説

汗と尿は、体内の熱・水分を排泄する補完的経路です。

動作中は汗が出ず、停止するとどっと出る → 気滞・上焦熱

汗が減ると代償的に膀胱排泄 → 頻尿、特に朝起床時に顕著

鍼灸では、気機の通路を整えることで汗・尿の循環を自然に調整し、上半身のほてりや下半身の冷えも改善します。

 

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2025-09-16 08:13:00

😣 デリケートゾーンがかゆい、トイレが近い…|40代後半女性

🌀 来院のきっかけ

 「ここ数か月、デリケートゾーンがムズムズかゆくて…。婦人科で検査を受けても異常はなく、薬を塗ってもぶり返してしまうんです。

 もともと胃腸が弱くて軟便や食後のもたれが出やすいです。生理前は特にかゆみが強く、イライラや胸の張りも出てきます。最近はトイレが近く、尿が少し白く濁るようになってきました。」

 女性専門鍼灸院で女性の先生ということもあり、思い切って鍼灸院に相談してみることにしました。

 🔍 東洋医学の見立て

 「肝経湿熱」

 → 胃腸虚弱から生じた内湿に、肝気鬱結で生じた熱が加わり、下焦に湿熱が滞り、かゆみや不快感として現れる。膀胱への影響として頻尿や尿の濁りも伴っている。

 顔は赤みが強く、舌質は紅、舌苔は白~黄膩、乾燥気味、脈は弦滑数。口が苦い、尿が濁って頻尿などの症状もみられる。

  🎯 治療方針

 ・肝経の湿熱を取り、かゆみを改善

 ・脾胃を補って内湿の発生を抑える

 ・気の巡りを整え、ストレス体質を調整する

 📈 治療経過

 初回:かゆみが軽減し、尿の回数も減少

 4回目:かゆみはほとんどなくなる、生理前のかゆみが和らぎ、尿の白濁も減少

 8回目以降:体全体の湿熱傾向が改善し、かゆみの再発予防を目的に治療継続中

  

💡 デリケートなかゆみは「湿熱」が背景にあることがあります。鍼灸では、かゆみの改善とあわせて体質から整えることで、再発を防ぐことができます。

   

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2025-09-07 08:04:00

😩 生理じゃないのに出血が…|30代後半女性

🌀 来院のきっかけ

「生理じゃない時に、少量の黒っぽい血がだらだら続いて…。下腹部も重だるく張る感じがして痛いんです。

育児と家事のほかに、仕事も忙しくて残業も多く、ストレスでイライラすることが多いです。」

🔍 東洋医学の見立て

「瘀血阻滞」 → 子宮の血流が滞り、余血が排出されずに不正出血として現れる。

・過労と精神的ストレス → 気の巡りが滞り、肝気鬱結に

・気の停滞が長引くことで、血の流れも悪化 → 瘀血阻滞に

・結果、子宮の血流が乱れて余血が停滞し、不正出血として出現

 顔色は赤い、、舌質は紫暗、舌下静脈怒張あり。下半身の冷えとのぼせ、肩こりも強い。

🎯 治療方針

・瘀血を活かし、血流を改善する

・肝気を整え、ストレスで滞った巡りをスムーズに

・気血の流れを調え、下腹部の不快感をとる

📈 治療経過 ※治療回数には個人差があります

2回目:下腹部の重さがとれる、出血の色が鮮紅になり、出血量が少なくなる

3回目:不正出血が止まり、肩こりや冷えものぼせも改善傾向

4回目以降:月経周期を整えて不正出血の再発を防ぐため、治療を継続中

 

💡 ストレスで気が滞ると、それに引きずられて血の流れも滞ります。

すると「黒っぽい血」「ダラダラ続く出血」といった形で体に現れることがあります。

鍼灸では気血の流れを整えることで、出血の改善とあわせて、心身の緊張を和らげることができます。

 

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