治療例集

2025-08-20 08:08:00

😣 「昨日は足、今日は胸…」痛みがあちこちに現れる|40代女性

🌀 来院のきっかけ

「痛む場所があっちこっち変わるんです。夜も眠りが浅く、気持ちが落ち着かなくて、動悸がして…」

40代女性・主婦の方。

肩・腰・背中・足など、日替わりで痛みが現れて、整形外科で「軽度の線維筋痛症」と診断されました。

家事は問題なくこなせるものの、診断を受けたことに対する不安感がとても強く、鍼灸でなんとかならないかと相談に来られました。

📋主な症状

痛み:肩・胸・背中・腰・手足など全身あちらこちらが日替わり(遊走性)に痛む

痛みの種類:キリキリ、チクチクがもっとも多い。ズーンとした重いような痛み、張った痛みもある

痛みの時間帯:朝、夜が多く、日中家事をしている時は気にならない

睡眠:浅く、夢が多い

気分:イライラしやすく、不安感、焦り感がある、パニック症候群があり、閉鎖空間では、冷や汗や息苦しさや動悸が出る

動悸:不安感が強い時に出ることあり

食事:食欲は普通だが、アレルギーがある

排便:軟便

舌の状態:白膩苔、中央に裂紋、やや淡白ぎみ、舌先紅、乾燥

🔍 東洋医学の見立て

虚実錯雑(虚=肝血不足・脾虚、実=気鬱化火)の状態にあります。

 『肝鬱気滞 → 気鬱化火』

日頃からイライラ・せかせかする傾向があり、肝気が停滞して熱化。痛みや不安感、眠りの浅さにつながっています。

『肝血虚』

気鬱化火が続くことで血が消耗され、肝血が不足して肩こりや手足のこわばり、眠りの浅さなどが出やすくなっています。

『脾虚・気血不足』

舌の淡白さや裂紋、軟便、食後のピリピリ感は胃腸の消化吸収力や体の血・気の不足を示唆する。

💡 患者さんへの説明

普段からイライラ・せかせかする傾向で、気の滞りから熱化し、血が消耗されて肩こりや手足のこわばり、眠りの浅さにつながっています。

さらに胃腸の弱りから身体の営養が不足した状態となり、体のバランスが崩れている状態です。

 🪡 治療とアドバイス

・肝気の流れをスムーズにして、体内に滞った余分な熱を冷ます

・肝血を補い、血虚により生じるこわばりや不眠を改善

・胃腸の働きをたかめて、気血を増やすことで体力と消化機能を回復

上記に働くツボを、全身の状態により1~2つ選び、毎回、鍼をしました。

🌱 経過(治療回数には個人差があります)

初回:「施術後は気持ちが落ち着いた」と感想あり

4回目:夜中の覚醒が減り、イライラ感が軽減

8回目:遊走性の痛みは残るが、強さが和らぎ、不安感も少なくなる

維持期:月8回程度の施術を継続することで心身ともに安定した状態をキープしている

 

鍼灸では、原因不明の身体の痛み、胃腸の不調だけでなく、心の不安定さや睡眠の浅さも整えることができます。

その日の体調や症状に合わせたオーダーメイド治療で、体も心も落ち着きやすくなるのが特徴です。

 

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2025-08-15 19:55:00

😩朝からしんどくて、やる気も出ない...|30代前半女性

🌀 来院のきっかけ

「最近、体が重くて、動きたくないんです。特に朝起きるのがつらくて、頭もぼんやりしてどうもやる気が出ないんです。」

ここ数週間ずっと倦怠感が続いている。休日も家から出たくなくてゴロゴロとして過ごす。食欲はあるけれど、食事をしたらすぐ横になってしまう。

手足の冷え、下半身のむくみもあり。仕事が忙しく、職場の人間関係でも緊張状態が続いているとのこと。

🔍 東洋医学の見立て 

・精神的ストレス → 肝気の巡りが悪くなり、陽気の発動を妨げる

・運動不足 → 気血の流れが低下

・冷房環境 → 体を温めるエネルギー(陽気)が外に出られずこもる

結果、体も心も「発動スイッチ」が入らない状態に。

🎯 治療方針

精神的ストレス過多、運動不足による余分な心身の緊張をほどき、陽気の巡りを良くする。

冷房による冷えを取り除き、陽気の巡りを良くする。

⇒陽気の内鬱を解き、やる気スイッチをONに。 

上記に働くツボを、全身の状態により1つ選び、毎回、鍼をしました。

アドバイス:朝の深呼吸+軽めの体操、夜は湯船でリラックス、日記で気持ちを発散

📈 治療経過 ※治療回数には個人差があります

1回目:終わったあと体がじんわりと温まり、頭がすっきりとした感じ、身体が軽い。

3回目:朝の目覚めが良くなって、やる気のスイッチが入るようになった感じ。

5回目:倦怠感ほぼ消失、趣味や外出への意欲が出てきた。

 

「なんとなくだるい」「やる気が出ない」「ずっと重たい感じがする」…

そんなとき、実は“体のエネルギーがこもっている”サインかもしれません。

特に、

・冷房の効いた室内に長時間いる

・ストレスで緊張状態が続いている

・運動不足で体をあまり動かしていない

こんな条件がそろうと、体を動かすエネルギーがうまく外に出られず、だるさ・冷え・気分の低下につながります。

早めに体を温めて巡らせることで、スイッチが入りやすくなります。

「あれ、今日は動ける!」という感覚を取り戻すきっかけになりますよ。

 

 

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2025-08-01 20:21:00

🌞 夏の暑さにやられて体がだるい|30代女性

🌀 来院のきっかけ

「ここ最近、ずっと疲れが抜けないんです…」

7月に入り、猛暑のなか通勤で大量の汗をかく日々。

熱中症予防にと、冷たい飲み物をよく飲んでいたところ、次第に食欲がなくなり、体の疲れも取れなくなって来院されました。

📋 その他の症状

・頭がぼーっとする

・全身が重くだるい

・朝起きても疲れが取れない

・食欲不振・胃もたれ

🔍 東洋医学の見立て

「脾気虚(ひききょ)」+「暑邪傷気津液」の状態。

暑さ(暑邪)でたくさん汗をかくと「気(エネルギー)」や「津液(水分)」が消耗されます。

さらに冷たい飲み物の取りすぎで胃腸のはたらきが落ち、「気をつくる力」も低下。

その結果、体全体がだるくなり、疲れやすくなってしまっていました。

🪡治療とアドバイス

胃腸のはたらきを高め、気と津液を補うツボ

身体にこもった熱を冷ますツボ

を選び、鍼をしました。

自宅では、冷たい飲み物を控え、温かいスープやおかゆなど、胃腸にやさしい食事をおすすめしました。

🌱 経過 ※治療回数には個人差があります

初回の施術後:身体のだるさがずいぶんとれた

3回目:お腹がすくようになった!と変化を実感

以降:予防と体調管理を兼ねて定期的に来院中

 

 夏バテによる気虚は、早めのケアが大切です。

「体が重い」「食欲がない」「いつも疲れてる」――そんな時こそ、鍼灸治療の出番かもしれません。

身体のだるさでお悩みの方は、note【くらしの東洋医学 鍼灸で元気に】夏バテと東洋医学もお読みください。 

 

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