治療例集

2025-08-13 07:39:00

💤 なかなか眠れない、夜中に目が覚めてしまう|50代後半女性

🌀 来院のきっかけ

「ベッドに入ってもなかなか寝付けず、やっと眠れても夜中に何度も目が覚めてしまいます…」

半年ほど前から睡眠の質が低下。仕事と家事に追われて疲れているのに、夜になると頭が冴えてしまい眠れない。夢も多く、熟睡感がない状態が続いていた。

心配になりメンタルクリニックを受診し、軽い睡眠導入剤を処方されたが、服用しても眠りが浅いままで改善しなかったため鍼灸院に来院。

📋 主な症状

・入眠困難、中途覚醒、多夢

・動悸、胸苦しさ

・手足のほてり、寝汗

・午後〜夜間の顔のほてりと汗

・腰や膝のだるさ

・口渇

🔍 東洋医学の見立て

『心腎不交証』…心と腎の交通が失われた状態。

長期の疲労や加齢により、腎が弱って身体を潤す働きが低下し、相対的に心が亢進して暴れやすくなります。

この心が暴れやすくなった状態が不眠・動悸・熱症状を作り出します。

🎯 治療方針

腎陰を補って、心火を鎮め、心腎の交通を回復する。

・腎陰を補う

・心火を鎮める

上記に働くツボを、全身の状態により1~2つ選び、毎回、鍼をしました。

📈 治療経過 ※治療回数には個人差があります

初診時(1回目):

主訴:入眠困難で寝つきが悪い。夜中に2~3回目が覚め、その後再入眠が難しい。

自覚症状:手足のほてり、寝汗、動悸があり、心身ともに落ち着かない状態。

1週間後(2回目):

変化:入眠時間が30分ほど短縮。夜間の中途覚醒は1~2回に減少。

自覚症状:ほてりと寝汗はまだ残るが、動悸の頻度が減ったと報告。

 3週間後(4回目):

変化:入眠時間はさらに短縮し、10~15分以内に眠れる日が増加。

中途覚醒はほぼ1回に減り、再入眠もスムーズになってきた。

自覚症状:寝汗が減り、夜間のほてりも軽減。動悸はほぼ気にならないレベルに。

生活指導:寝る前のスマホ使用を控える、軽いストレッチを推奨。

以後(5回目以降):

変化:ほぼ毎晩スムーズに眠れるようになり、中途覚醒もほとんどなく熟睡感が得られている。

自覚症状:ほてり・寝汗・動悸はほぼ消失。日中の集中力も向上。

施術頻度:改善を受けて週1回から2週間に1回へ減らし、経過観察へ。

 

心と体が調和すると、自然とぐっすり眠れるようになります。不眠、中途覚醒でお困りの方、一度、鍼灸を試してみてはいかがですか。

不眠でお悩みの方は、『note【くらしの東洋医学 鍼灸で元気に】不眠症と東洋医学』もお読みください。 

 

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